2012年04月18日

HbA1cが変わりました

糖尿病の指標のうち、最も一般的かつ重要なのはHbA1c(ヘモグロビン・エイワンシー)です。過去1〜2か月間の血糖値の平均を反映する数値です。

糖尿病は慢性的に血糖値が高くなる病気ですが、HbA1cを測ることにより、糖尿病は正確に診断することができます。

空腹時血糖値、尿糖値、1.5AGなども重要な検査値なのですが、検査の前日の食事内容を控えることで、普段の正確な数値が反映されないという弱点があります。

その点、HbA1cは約2か月の平均値なので、ごまかすことができません。

糖尿病の診断に重要なHbA1cですが、2012年4月から国際標準化に伴い数値の出し方が変わることになったのです。

日本の検査の方法と、諸外国の検査方法が違うため、検査されたHbA1cの数値が他国に比べ0.4%ほど低く出ていました。学会の症例検証などで数値の違いが問題視されたため、検査法は変えずに、患者さんに知らせる数値に +0.4% とすることになりました。

糖尿病が否定できない数値:6.0%〜6.5%

糖尿病が強く疑われる数値:6.5%〜

と0.4%ほど高い数値に変わりました。たとえば3月まで6.1%だった人は4月からは同じ検査値が6.5%となり、糖尿病と診断されます。

0.4%の数値の変化を良く理解して、HbA1cを見るようにしましょう。



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2012年02月20日

糖尿病のお勧め食事療法

コメントで糖尿病の食事療法についてのご質問がありましたので、糖尿病患者である私がこれまで試みた食事療法で、お勧めの方法をお知らせいたします。

食事療法を改善して劇的に病状が改善された糖尿病の食事療法は
「糖質制限食」ここをクリックです。京都の高雄病院の江部先生が臨床で実践なさっている方法で、簡単に言えば「主食を抜けば糖尿病は改善される」という考え方です。

血糖値を上昇させる糖質を制限し、タンパク質と脂質を中心とした食事を続けるのが基本です。私も数年に渡り実践してきましたが、検査数値は全く問題ありませんでした。

糖質は脳が一番使うくらいで、人は糖質よりも脂質を主に使って生きています。中性脂肪は下がり善玉コレステロールが増えてきます。また一番気を付けなければならない食後過血糖が改善されます。

アルコールに関しても糖質が多いビール、日本酒、ワイン、紹興酒、カクテルは禁止ですが、蒸留酒は糖質が含まれていないため少量はOKとしています。焼酎、ウイスキー、ウオッカ、ブランデーは1日に2〜3杯は飲んで構わないと指導しています。(おつまみには気を付けましょう)

この方法は、とにかく劇的に改善されます。しかし長いうちにご飯を食べてはいけない、麺類もダメという生活には無理が生じます。三食のうち二食を糖質制限食に、又は一食を糖質制限食に変えるだけでもある程度効果があります。

また基本的な考え方をマスターすることで、外食ではどのように対処すべきかを覚えることができます。

私の場合自分用に料理を作ってもらうのは最初からあきらめました。糖質制限食については一週間に10〜15食の冷凍食を北海道の業者から取り寄せていました。

実は以前「F・A・D」という組織の理事長をしていました。フード&ドラッグという意味で、食と医薬品の間にある物を開発していました。

冷凍糖尿病食やこんにゃくご飯、こんにゃくラーメン、こんにゃくパスタなどいろいろなものを発売致しましたが、通販というツールを使わずに、ドラッグストアーと食品スーパーに卸していたものですから、店頭では販売実績が伸びず、撤退した経緯があります。製品、価格とも優れていたのですが、システムが悪かったためうまくいきませんでした。

そうした中、NHKの番組で江部先生の糖質制限食を手掛ける北海道の会社に出会ったのです。この会社も当初はメニューも多く飽きずに食べられたのですが、会社更生法に陥り、メニューも減り、味も芳しくなくなってきました。昨年の10月まではこの弁当を食べていましたが、毎日苦痛で、見るのも嫌になっていました。

私の通う糖尿病専門医の医院に糖尿病食のパンフレットが以前から置かれていました。こちらは糖質制限食ではありませんが、おかずのみ300Kcal ご飯付で500Kcalの糖尿病食として70メニュー用意されています。

こちらも基本は一週間単位で配送してもらいます。私の場合外食が多いものですから、週12食の冷凍弁当をとっています。ご飯は白米にこんにゃくご飯のマンナンご飯を2:1で混ぜて炊いています。

と書いている間に月曜の朝と指定してあるミールタイムの冷凍弁当が12食届いてきました。送料込みで6,436円です。一食あたり536円のおかず、これを高いと思われるかもしれませんが、これは治療食です。担当の栄養士さんが付いて管理してくれています。

家族全員で糖尿病食というのはとても無理な相談です。一人分だけ特別に作ると高くつきます。解凍は完全に冷凍された状態から4〜6分で解凍できます。忙しい方にも最適な御弁当だと思います。

10月からこのお弁当に変えて、食べる喜びを感じています。1日3食食べても何の不満もありません。家族が糖尿病患者さんの食事造りにお悩みになるなら、是非美味しい会社の冷凍食をお試しください。

この弁当を食べていると、レシピや食べていいもの、一回の量など自然に覚えることができます。本で覚えるのではなく、食べて覚えましょう。


ミールタイムHPはこちらここをクリック


追記:インシュリンの分泌がほとんどない1型糖尿病の場合は糖質制限食を自分で始めると低血糖症をおこします。2型糖尿病においても服薬中は低血糖症をおこしやすくなりますから、医師と相談の上行ってください。しかし基本的考え方は是非取り入れてください。




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2012年01月20日

太る体質って

「そんなに食べていないのに太る」という人がいますが、本当にそうなのでしょうか?太る原因は代謝能力に対し、過剰に食べているのが原因です。

「太っているのは食べすぎだからで、知らないうちに食べているからです」

せっかく食事制限していても「もったいなくて残せない」のではないですか?


肥満の人は食べるものを見てしまうと、誘惑に勝てずに空腹感や食欲が強くなるそうです。その刺激を減らす訓練がダイエットには不可欠です。

大皿料理はさけ、自分の分は盛りきってしまいましょう。

食事中はTVを消しましょう。

目の前に菓子などを置かない、目に付くところから隠す。

食事がすんだらすぐに片付ける


余分に食べない訓練と、適度な運動で必ずダイエットは成功します。簡単なのですが困難なのがダイエットです。言い訳はやめましょう。

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2011年04月26日

甘いものが欲しくなったら

40歳の高血圧の男性患者さんが先生に痩せるよう指示されました。1650Kcalの食事に制限されたそうです。働き盛りの男性には厳しい制限ですが、肥満を解消し、さらなる成人病を予防するには必要な事だと思います。

私もまた近年急に太ったものですから、現在のウエスト85cmから2年前の79cmに戻さなければいけません。運動療法を取り入れたのですが、運動すればお腹が減り、効果が出ません。

皆さんもダイエットをしたことがある方は多かれ少なかれ経験なさった事と思います。マルマツ薬局の薬剤師の亀田さんに、刻んだキャベツを2分間電子レンジでチンして生卵をかけて食べる方法を教わり、しばらく食べていましたが、面倒になり最近はご無沙汰です。

私の場合寝酒をやめれば痩せるのはわかっているのですが、禁酒するなら多少の肥満は我慢します。

多くの痩せられない人たちは口さみしくて、間食が多くなることがあるようです。また、糖尿病なのに甘いものが大好きな方もいらっしゃいます。

最近気が付いたのですが、甘いものが欲しいときには「あめ玉」がお勧めです。カロリーはシュガーレスのものでなくても、案外少ないのです。私愛用のカンロ梅のど飴でも、1粒13Kcalしかありません。

ぼりぼり噛むものではありませんし、口の中でゆっくりなめて数分甘みが持続します。甘みを感じている時間が長くなると、満腹中枢に甘いものを食べたという指令が飛び、空腹をやわらげることができます。

ダイエットに飴は禁物と思わずに、ちょっと試してみてはいかがでしょう。

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2010年06月18日

OPP-4阻害薬

ジペプチジルペプチダーゼ4 (DPP-4) 阻害剤が次々に開発されています。新しい経口糖尿病薬「ジャヌビア」などです。前にも書きましたが、インクレチンシステムに関与し効果を表します。


インクレチンという消化管ホルモンは血糖値が上がるとインスリン分泌を促します。

インクレチンは分泌されると数分で蛋白分解酵素のDPP-IVにより分解されてしまいます。DPP-W(ジペプチジルペプチダーゼIV)を阻害する事で、インクレチンの血中濃度を上昇させ、その結果インスリン分泌が必用に応じて促進されるようになります。

先日の日曜日母校の薬科大学の会議に出席しました。帰りに慈恵医大の先輩と「ジャヌビア」の話になり、慈恵では軽症の糖尿病にしか使わないようなお話でした。従来のSU剤との併用で重症低血糖の報告が何例も出ているからです。

特に高齢者など長年SU剤(ごく一般的な傾向糖尿病薬、オイグルコンなど)を使ってきた方は注意が必要なようです。

糖尿病患者さんの治療には低血糖は常につき物ですので、患者ご自身の自覚と、注意で充分防ぐことが出来ます。

DPP-4阻害薬は軽症糖尿病薬ではありません、画期的な治療薬ですので、他剤と併用する場合は、「ブドウ糖」を薬局でもらって持ち歩きましょう。

マルマツ薬局ではお申し出いただければ、無料でお渡ししています。

インクレチンを直接注射で補ってしまおうという「ビクトーザ」もいよいよ発売されました。臨床ではまだまだ使われていませんが、経過わかり次第記事にします。
タグ:DPP-4
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