2014年10月06日

鎮痛剤の使い分け・ロキソニンが効かない場合

先日頭痛でお医者さんからロキソニンを処方され、何日も続けたのにあまり効かないのだが、それも無くなったのでとりあえず売薬のロキソニンを買い来たという方がみえた。

詳しく伺ってみると慢性頭痛とのことだった。ロキソニンは炎症がある場所の炎症を押さえて鎮痛効果を得るものなので、慢性頭痛のような神経性の痛みにはあまり効かないとお話をした。

薬局のお薬を使うより、精神科や内科で抗うつ薬や偏頭痛の薬を使ったほうが効果がよくなる場合があるので、お医者さんを紹介しましょうかと受診を勧めた。

だが受診する時間がないとのことだった。持ち合わせの薬を見てくださいとのことだったので、確認させていただいたのだが、お薬袋の中にイブプロフェンが入っていた。

イブプロフェンは末梢で痛みをブロックするほか、視床下部で痛覚伝導路をブロックする二重の作用があるので、とりあえずお試し下さいということで、お買い物はせずに帰宅していただいた。



薬局薬剤師の使命は薬をお売りすることではなく、より良い治療に導く振るいをかける役割と心得ている。



重い痛みの半分位は腰痛だと言われている。そのうち原因が特定できる腰痛は15%位、残りの原因がわからない腰痛⇒非特異性腰痛は85%のようだ。

原因がわかっている腰痛は腰のどこかに炎症が起きているわけだから⇒炎症性疼痛であるわけで、消炎鎮痛剤のロキソニンが効く。

一方原因がわからない非特異性腰痛は神経によるものが多いので、神経障害疼痛に効くリリリカが処方されることが多い。

慢性の痛みは全くゼロにはならないのが特徴で、痛みを軽くコントロールするという観点が必要だ。

よくロキソニンを毎日3回飲み続けている患者さんを見かけるが、副作用は必ず出ている。飲み続けるよりも痛みを軽くしてコントロールしようという観点が大切だ。

運動したり楽しい事をしていると人の体内ではドーパミンという物質が分泌される。ドーパミンはモルヒネに似た物質で、痛みの感覚を和らげる働きがある。

痛いからと体を動かさにのではなく、積極的に楽しく体を動かすことで痛みは軽くなるのだ。

いずれにしても漫然と同じ薬を頼らずに、痛みの専門家のお医者さんに相談したいものだ。そればかりではなく、診察時ロキソニンばかり要求すると、お医者さんも面倒なのでロキソニンですましてしまう。そのような患者さんをたくさん知っている。





posted by ZEN at 14:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 健康情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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