2014年03月25日

SGLT2阻害薬がいよいよ発売されます

インスリンによらずに血糖値を下げる画期的な薬、SGLT2阻害薬がいよいよ発売されますが、先日専門医の先生とお話した時も、先生は今のところ使う気はないとのことだった。

二週間ほど前に参加した糖尿病の専門医の先生による医師向けの講習会でも、SGLT2阻害薬については全く触れられていなかったし、今夜行われる薬剤師会の糖尿病の講習会の演題も「DPP4阻害薬」についてで、この時期に最も勉強しなくてはいけない「SGLT2阻害薬」についてでは無い。


DPP4阻害薬は過去の記事で詳しく書いているが、血糖値が高くなった時にのみインスリンの分泌を促す薬で、低血糖のリスクが少ない素晴らしい経口糖尿病薬だ。

それまでは常に膵臓をたたいてインスリンの分泌を促すSU剤という薬が主流であったのだが、低血糖のリスクが伴うのと、膵臓が疲れてしまうという欠点があった。

インスリン注射にしても内服薬にしても、高血糖になって代謝しきれない糖分が尿中に混ざって出てこないようにする治療が行われてきた。これがこれまでの糖尿病治療の常識であった。

しかし今回のSGLT2阻害薬は、高血糖になった血液中から、糖分を尿中に取り込んで、尿とともに出してしまおうという薬で、その作用にインスリンは関与しない。

一般的な糖尿病の多くはインスリン抵抗性といって、インスリンは出ているのだけれど、インスリンの働きが悪くなってしまっている病態が多い。

インスリンは既に出ているのだが、その量では効き目が悪いので膵臓を叩き、更にインスリンを分泌させて、高濃度のインスリンで血糖値を保ってきたのがこれまでの治療なのだ。

ただし、尿中にお砂糖が含まれてしまうので、尿路感染症を起こしやすくなってしまうリスクがある。

患者の一人である私からすれば、高血糖による血管イベント(心筋梗塞、脳卒中等)のリスクを考えれば、尿路感染症のリスクなど取るに足らないので、是非SGLT2阻害薬という画期的な新薬を使ってみたいと思っている。

専門医に聞けば、薬に頼らず尿糖が出ないように食事制限をしなさいとの答えが帰ってくる。

できる限りの食事療法は行っている、好きなものも控え、よほど特別な事がなければラーメンは食べないし、カレーパンも食べない。主食のご飯も一日2膳まで、間食は殆どしない、それでも目標レベルよりは血糖値はやや高い。

患者の思いと専門医の思い、画期的な治療法なのだが、それまでの常識を覆すことなので、取り扱いはしばらくは様子見の傾向が続くように感じる。


posted by ZEN at 15:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 糖尿病・ダイエット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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