2013年12月09日

期待の画期的糖尿病治療薬SGLT

画期的な新糖尿病治療薬が来春4月をめどに薬価収載される予定だ。

最近DPP-4阻害剤という新しい薬が開発され、低血糖を起こしにくい使いやすい薬として現在汎用されている。うちの患者さんでもDPP-4阻害剤により、画期的に血糖値が改善した患者さんが多く存在する。

       DPP−4阻害剤の記事はこちらをクリック



今回の薬は今までの薬と作用の仕方が全く異なるのだ。
 

血液中のブドウ糖(グルコース)が1dl(100cc)中に170〜180mg 含まれるようになると尿糖が出るようになる、すなわちお小水の中に糖が含まれるようになる。

しかし健康な人の尿からは糖は出てこない、腎臓で糖が再吸収されるからである。

新しい画期的な糖尿病薬は腎臓での糖の再吸収を阻害し、余分な糖を体外に尿と一緒に出してしまおうという薬だ。

つまり、インスリンを介さずに血糖値を下げる薬なのだ。


詳しく話せば、血液中のブドウ糖(グルコース)は腎臓の糸球体で濾過されて現尿中に出されるのだが、その99%は再吸収される。中でもナトリウム・グルコース共輸送体2(sodium glucose co-toransporter2) 略称SGL2というタンパク質により約90%のブドウ糖(グルコース)が再吸収されるそうだ。

このタンパク質SGLT2を阻害することにより、血中への糖の再吸収が減り、血糖値を低下させるのだ。

SGLT2の臨床成績はDPP-4阻害剤と同じレベルのHbA1cを下げる効果があるそうで、作用機序が違うので、今までの経口糖尿病薬との併用など研究が進むとより良い効果が期待される。

血糖降下の作用の他、血圧を下げる作用もある。特筆すべき点として、体重減少作用が挙げられる。糖尿病の薬は体重を増やしてしまう場合があったが、この薬については数キロの体重減少があるということだ。


ただ、気をつけなければならないのは尿中に糖分が多く含まれるようになるために、細菌が尿中で増殖しやすくなり、尿路感染症や生殖器の感染症のリスクが高くなるとのこと。



posted by ZEN at 17:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 糖尿病・ダイエット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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